●審美歯科とはどんなもの?
歯には機能的な側面と、審美的な側面があり、ともに健康に関しては重要な要素です。
しかしながら、健康保険制度での治療は機能的な歯科治療に偏重しがちであり、
審美歯科的な治療を行うには限界があります。
日本歯科審美学会では歯科審美学を次のように定義しています。
「歯科審美学とは、顎口腔における形態美・色彩美・機能美の調和を図り、
人々の幸福に貢献する歯科医療のための教育および学習に関する学問体系である。」
審美歯科の具体的内容は、歯列矯正、ホワイトニング、オールセラミック、
その他特殊材質による人工歯などがあります。
●ホワイトニングで歯が白くなる理由
あなたの歯は、はえてからずっとそのままではなく、
お口の中の色素(コーヒー、食べ物)を取り込んでいきます。
年齢を重ねると歯が黄色くなるのは、歯に色素が染み込んだ結果です。
ホワイトニングは、歯の内部に染み込んだ色素を分解して歯を白くします。
「白い部分はより白く、黄色い部分はうすい黄色に」とご理解ください。
●歯を明るくするホワイトニング
ホワイトニングとは歯の表面に付いた色素を落としたり、
歯の中にある色素を分解して歯を明るくし、歯を白くする技術です。
1989年にアメリカで実用化されたものです。
ホワイトニングはかつては歯を削ってセラミックをかぶせたり、
差し歯にすることでしか歯を白くできなかったのですが、
ホワイトニングの技術で自分の歯を白くすることが可能になりました。
ホワイトニングには、大きく分けると2つの方法があります。
<オフィスホワイトニング>
ホワイトニング剤を表面に塗り、ハロゲンライトなどを当てて
歯の中にある色素を分解する方法。
<ホームホワイトニング>
マウスピースの中にホワイトニング剤を入れて白くする方法。
●ホワイトニングには個人差がある?
ホワイトニングの効果には個人差があると言われています。
もともと歯の色が濃い人や、変色してしまっている人は、
ホワイトニングの効果が出にくいと言われています。
また、虫歯の治療などで歯が黒く変色してしまっている人や人工の歯には
ホワイトニングは施せません。
コーヒーや赤ワイン、タバコ、カレーなど色の濃い食べ物を好む人は
ホワイトニングをした後、色の後戻りが早く起こるとされています。
ホワイトニングは施術後、半年から1年で色が後戻りします。
●ホワイトニングは歯のケア
ホワイトニングは1度施術をしたからといって、一生白い歯のままでいることはできません。
ホワイトニング後も定期的なメインテナンスが必要です。
アメリカなどでは、子どもの頃から歯の矯正を行うことからも分かるように、
歯に対する意識は強く、それが日常的なものになっていますが、
日本人はまだそこまで歯の健康に対する意識が強くはないですね。
しかし、歯の形も含めて虫歯のない白いきれいな歯でいることは健康的にも、
見た目にも大切なことです。
ホワイトニングをすることで、歯を常にきれいに保つことの大切さを実感できるかもしれません。
ホワイトニングは肌のケアと一緒です。
白く美しい歯でいるためには、日常の歯のケアとメインテナンスが必要です。