●予防が一番!
今までに、こんな説明を受けた事はないですか?
『今日で治療は終わりです。また痛くなったり、問題があったら来て下さいね』
治療の成功は治療終了後、長期にわたり健康な状態が維持できて、初めて評価できます。
歯を抜きに歯医者に行くのか?歯を保存するために歯医者に行くのか?と、いうことです。
痛みが出てから治療するという従来型の歯科治療から脱却して、
「いつまでも健康なお口を維持するために歯医者に行く」
という考え方に変えてみてはいかがですか?
●メインテナンスはなぜ必要なの?
虫歯や歯周病は、再発が多い病気と言われています。
その理由の一つにメインテナンスを受ける習慣が日本人には定着していないことが
あげられます。
虫歯・歯周治療が終了しても、きちんとした管理ができていなければ再発します。
実際に長期間にわたり治療をしても、メインテナンスを行わなかったために2~3年後に再発してしまい、抜歯になってしまった方もいます。
アメリカの学会では、メインテナンスを、
『治療の延長であり、歯牙や歯周組織に対する定期的評価と予防処置を続けることである。
そして、その結果、新しいあるいは再発する異常や疾患を早期に発見し、
治療しようとすることである。』
としています。
●間隔はどれくらい?
当医院では、治療終了後は <1、2、3、6ヶ月に一度> と分けています。
メインテナンスの間隔は、患者さんの歯周病のタイプ、進行の程度、口腔衛生管理(ブラッシングなど)のレベル、リスク(食生活、ストレス、喫煙など)などによって違います。特に、その問題が大きいと考えられる患者さんは、メインテナンスの間隔を短くした方が再発のリスクは少ないと考えられます。
●メインテナンスって何をするの?
メインテナンスとは、虫歯や歯周病を再発させず、
健康な状態を維持していくための定期的な治療のことです。
◇ブラッシングの再確認
◇虫歯のチェック
◇生活習慣指導(食事指導など)
◇PMTC(プロフェッショナル・トゥース・クリーニング)
◇フッ素塗布、抗菌剤の塗布
◇レントゲン写真撮影
◇歯周ポケット検査
◇かみ合わせのチェックなど
このようなメインテナンスを定期的に行い、健康な歯を維持しましょう。